一目でわかる 人生の達人たちの村

エルソルシンノンブレは、お年寄りたちと、それを支える人たちが直面しているさまざまな問題に焦点をあて、物心両面で支えていくことを目的としています。

介護者を支え、孤立させないサポート


全ての家族が人生のどこかで必ず介護の問題に直面します。
親や伴侶が認知症になったときに、家族は突然のことで世話の仕方もわからずに驚いてしまう。そして、自分ひとりだけで介護の負担を抱え込んでしまい、経済的にも精神的にも追い詰められてしまう。

「介護のため、ずっと家にいて、(被介護者)と2人きり。孤独だったし、誰も自分の気持ちをわかってくれなくてつらい。自分の人生に価値がないとまで思った」 「周囲から孤立し、精神的に追い詰められてしまう」 「毎日介護に向き合うだけの生活で、先が見えない。息が詰まりそう」「つきあいが狭く、介護の悩みを分かち合える人がいない」 「プライドがじゃまをして、弱音を吐けない」・・・。

世代によって異なる悩みがあり、介護者が家事の経験のない人が多い高齢の男性の場合、家事そのものが大きな負担になる。一方で若い世代が最も悩むのは、仕事との両立。介護休業制度は期間が限られ、両立に行き詰って仕事を辞めざるを得ない人も少なくない。しかし、退職すると収入が断たれるので、生活苦に陥るだけではなく、世間とのつながりを失ってしまい、思いつめてしまいかねない。

エルソルシンノンブレでは、プロのセラピストやカウンセラーを始めとするスタッフが、ともすれば社会から孤立しがちな介護者が自分ひとりだけで負担を抱え込み、追い込まれることを防ぎ、その負担を減らすことを目的として、介護者にたいする様々なサポートに取り組みます。

介護者の生活支援だけではなく、リフレッシュのための絵画教室や音楽教室、そして華道教室にマクロビオティックや未病のための養生食教室、ヨガや太極拳、気功などを始めとするメニュー盛りだくさんの余暇活動、(健康のための)セラピーやカウンセリング等を開催。そして教育への参加希望に対するサポートまで目指します。

働き盛り介護と仕事をどう両立?


日本は、世界で最も高齢化が進んでいます。
厚生労働省によると、団塊の世代が65歳に突入する2015年頃には、認知症対策が高齢者介護の中心になること、また、これからは若年期認知症対策が重点になり、家族支援が大切であるとの報告がなされています。

一方、介護の問題に直面するのは、職場で責任が重くなる40代以上の人たちが中心です。
2013年7月にまとまった総務省の調査によりますと、介護をしながら働いている40代以上の人は全国で259万人。同じ年代の働く人のおよそ15人に1人が介護をしていることになります。これを男女別にみますと、男性が45%、女性が55%で、男性でも介護をしている人が少なくありません。(図)

共働き世代が増えていることもあって、夫の親は夫の身内で、妻の親は妻の身内で介護するという傾向が強まっているようです。高齢の親を持つ男女の誰もが、介護問題に直面する可能性があるといえます。昔のように夫が自分の親の面倒を、妻に看てもらえる時代ではなくなったといえます。

働き盛りの人が介護をしながら働き続けるのは大変です。
結局、両立に行き詰って仕事を辞めざるを得ない人もすくなくありません。
今はまだ働く人の全体の1%にも満たないのですが、これからはもっと増えていくと見られています。介護が必要なお年寄りが増えていく一方、介護する子どもの世代は、少子化の影響で兄弟姉妹の数が少なくなっている上に、未婚率世代も高くなっているので、家庭の中で介護を分担するのが難しくなっていくからです。

仕事を辞めてしまうと、収入が断たれるため、経済的に大変です。
40歳を過ぎると、介護を終えた後、再就職も難しいので、経済的な影響が長引く可能性があるのですが、問題はそれだけに留まりません。(図)

離職後、本人の負担がどう変わったか聞くと、多くの人は経済面だけでなく、精神面、肉体面でも負担が増えたと答えます。
仕事を辞めると、毎日介護に向き合うだけの生活になってしまうからです。
収入が途絶えるので、介護保険の利用を減らそうとする人も少なくないのですが、そうすると介護のプロの関わりが減って、かえって状態が悪くなることがあります。それをすべて自分で担ってしまうと、行き詰って、虐待などに結びつくことになりかねません。

退職すると生活苦に陥るだけではなく、世間とのつながりを失い、周囲から孤立してしまい、思い詰めてしまいかねません。
ですから、介護の問題に直面しても、出来るだけ仕事を続ける。仕事を辞めなくてもすむようにしていく必要があるんです。

そして、働き続けるために大切なのは、一つは、介護に直面したときに、自分1人で抱え込まないこと。心を開いて周囲に、そして誰かに助けを求めることです。

これから介護に直面する働く世代がますます増えていきますから、社会全体で、介護をしながら働く人たちを支えていく体制作りが強く求められています。

介護で困っている人は、「自分だけで生きているんじゃない」こと、そして周りに助けてくれる人がいる、と思えるかどうかが分岐路です。そして、私たちは行政の力だけでは捉えきれない、そうした人たちのSOS、「助けてほしい」という声なき声のキャッチに努めています。














エルソルシンノンブレでは、プロの音楽家や童話作家、セラピストやカウンセラーなどのスタッフが、子どもたちや達人たちを応援するために、毎月下記の定例活動を行っております。
★ 児童擁護施設 訪問
★ 介護施設 訪問
★ 個人介護者宅 訪問

あなたの街にも エルソルシンノンブレ応援団 が参ります。

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4月12日(土)
誰もが簡単に出来る!
「第2回 美三昧的健康生活講座」
講師: 甲立りえ
アーユルベーダを取り入れた日本人に合った美容法。表面を取り繕う美容から、本当の意味で美しくなるために、高価な美容液などよりも滋養の高い自然の恵みたっぷりのシンプルな薬草などを取り入れた美容法や食事法・・)

同時開催 (華道
古流 松久会「舞尼会」
講師: 窪田玲
(花を生活に取り入れる簡単な技術を紹介。庭や身近にある枝の命、花の命と出合い、その命をどう活かしていくのか・・・)